「ソウケケ歌謡ショー」の真相(最終回)
堺市で行われた「宗家歌謡ショー」のレポも今回で最終回である。ほっとしたような,寂しいような気分である。これらのエントリについては,ひとえに,宗家のショーに潜入する勇気を持ち,驚異の記憶力と観察力と文才でショーの様子を伝えてくれた羽衣さんのお蔭である。本当にありがとうございました。
前回のエントリでショーの終わりまで報告したが,最後は「物販編」である。コンサートでも演劇でも,必ず何か物販はあるものである。羽衣さんも「何かお宝があるかも」という期待に胸が高まっていたようだ。
私の胸は高鳴った。あの宗家転落の軌跡(ある種の奇跡?)サイトでおなじみの宗家ご真筆のサインを拝むことができると期待したからである。いざいざ出口で急ぐ。
そこでは、あの館長が客に挨拶していたり、談笑していた。次回は館長の司会・進行で宗家の公演を演出していただきたい。ぜひ宣伝文句を私に書かせて欲しい。
あの伝説のサイン。元々は,和泉宗家相談役ページに掲載されていたものである。この相談役は宗家の大ファンなのだが,こんなサインを載せちゃっていいのだろうか。
そして,前のエントリで「某スレ住人」さんからコメントがあったが,この相談役は堺市出身だった。自分の母校の中学校の50周年記念にソウケケに来てもらったと書いていた。この相談役は本職は日本女子大の先生だから関東に住んでいるはずだが,関西にある母校の行事に口を出せるものなのだろうか。そのくらい偉いってこと? で,単なる推測なんですが,「宗家と10年来のつき合い」という館長は,もしかするとこの相談役つながりで宗家と知り合ったのかも。文化ホール館長となれば,そういうつき合いもあるでしょうし。だからしょっちゅうお仕事を頼んでいるのかもしれない(またこのホールで狂言の公演があるようです)。
ただし,この館長は宗家と仲が良いだろうが,相談役のように「宗家は本当に素晴らしい! 狂言も完璧です!」という風ではなさそうだ。ぜひまたこのような歌謡ショーを企画してもらいたい。その時には羽衣さんに宣伝文を依頼して欲しい。だって,このレポを見て,「自分もショーを見たい」と思った人がいるんですから。
会議室みたいな机の上にCDが、約100枚位のっていた。だが、そこにいるのが職員の人たちで、宗家たちの姿は一切なかった。残念である。
なぜいないのだろうか。やはり宗家の「彌」という字が最大の壁だったのではないか。非常に画数が多い字である。普通このようなサインは行書・草書を使ってさらさらと書いていくのだが、宗家は全く違う。転落サイトでおなじみの宗家は一筆入魂という感じで書いている。狂言はサラサラ流れるような感じなのだが、サインには力がこもっている。なぜなのか。実際にこの目で確かめたかったのだが、その機会はなかった。単にこの字を書くのが面倒だったのか。現に私もこの字を入力することは面倒だ。なんとなく宗家とは気が合うかもしれない。
CDは一応売っているのだが、売る気があるのか・・・ないのか・・・よくわからない。
今時お笑い芸人はもちろん、クラシックの人たちだって公演後、サイン&握手会(時には撮影付)ぐらいやるものなのに。全くない。さすが宗家家の余裕を感じさせる。
それに宗家は大阪の特徴を知らなかったのではないか。大阪は「振り込め詐欺」は少なく「還付金詐欺」が多いというのだ。まあ、一般社会常識とは無縁だから仕方ないことだろかもしれない。つまり大阪ではおまけがつかないとモノが売れないのだ。
別にCDではなく本でも煎餅でもいいのだがそんなものは全くない。あくまでも公演一本で食べていく宗家家の意気込みを感じさせる。
本当にサイン会くらいやっても良さそうである。クラシックの人達がよくやるのは「CD買ってくれた人だけサインします」って形ですね。何しろ売れないから……。宗家もサインと写真会くらいやっても良さそうである。それでCDを買ってくれる人もいるだろうに。「そんなことしたら会場がパニックになる恐れがある」ので遠慮したのかも知れない。奥ゆかしいぜ,宗家。
ただ,CD発売から目を皿のようにしてオリコンを見ているのだが,どこにも載ってない。一体何枚売れてるのか。ここで100枚売れたらオリコンチャートに載ったのではないか。
観客は帰り際、口々に「いや〜、楽しかった」「こんなに笑ったのは何年ぶりやろ」果ては「漫才より面白かった」と語り、公演は大絶賛のうちに終わった。こうして後世に語り継がれる公演は幕を閉じた。
超高評価。笑いにうるさい大阪の人達をこれだけ楽しませるとは! 吉本をはるかに超えている。宗家の天然が大阪の人の心を打った。そして,羽衣さんは次のようにこの公演を振り返る。
この公演で私が得たものはなんであろうか。今、私の手元には辞書が2冊ある。(自分の無知を痛感。穴があったら入りたかった。結構、痛い出費だった。でも伝統芸関係の書物を買わせなかった宗家の人徳には感謝している。)
この公演で宗家が得たものは、決して宗家のご令嬢の自転車ではない。アルマーニのけったいなパンツである。
宗家は果たして堺市立東文化会館に再び来ることができるのか。
このレポのために辞書まで! ブログを始めた宗家も見習って欲しい。子供には絵本を買ってやり,読み聞かせて欲しい。本の読み聞かせによって親子の脳が活性化するそうだから。本当に羽衣さん,ありがとうございました。
そして,この公演レポで私が得たものは何だろうか。やはり「宗家のショーの可能性」だろうか。宗家には,既存の「狂言の公演」という枠組みに囚われて欲しくない。宗家はもはやそういうステージではない。狂言と歌とよく分からない見せ物とファンサービスをミックスした新たなショーを開拓して欲しいし,宗家にはその力があると思われる。
今後もこのようなショーを全国的に行って欲しいのだが,どうすればいいんだろうか。やっぱり料金は3000円が限度かな。5000円だとちょっと高いかも。勿論主催は会場側である。宗家に主導権は握らせない。宗家のさまざまなリアクションこそが生命線だからだ。
東京だと「飛び入りでデュエットしてくれるお客」というのもいなさそうなので,ソウケケ歌謡ショー一本でもいいだろう。その時には「昭和枯れすすき」「瀬戸際の花嫁」「ろくでなし」「よせばいいのに」などを熱唱して欲しい。会場は「文京シビックホール」なんかどうだろうか。宗家はなぜかここで狂言教室を開いている。誰か生徒さんがホールにかけあってくれないか。
ともあれ,宗家には全国の会場にあの
伝説の毛皮コート
姿で上がって欲しいものである。その日を楽しみにしている。





Recent Comments