« December 2009 | Main | February 2010 »

2010.01.30

初春歌舞伎公演「通し狂言 旭輝黄金鯱」(国立劇場・1月11日)

 出産前最後の歌舞伎はこれ。歌舞伎座はやっぱり値段高すぎ。
 内容は,無茶苦茶(笑) 最後の最後まで脚本に手を入れているせいか,筋書きに書いてあるのと実際に演じられている話はところどころ違う。
 「戎太夫」の話なんてもともとの脚本にないらしいが,菊五郎劇団らしい遊びの場面になっている。團蔵と菊五郎の掛け合いもそうだが,あの「千手観音」ネタもそう。長唄さんが声張り上げて「Choo Choo Train」唄っていた(笑) 単にやりたかったんだね。
 最大の見所は,菊五郎の大凧の宙乗りだが,凧に掴まっている菊五郎が全く動けないのが残念。構造上しょうがないんだけど(動くと危ないので),今後もし上演機会があったら工夫して欲しい。あと,菊之助の本水の立ち回りは凄かった。前方2列目まで水が飛ぶ飛ぶ。菊之助,本当に贅肉がない。

 印象に残ったのが,ネットでも大人気のばいちゃん(笑) 女形にしてはちょっと背が高すぎるんだけど,演技はしっかりしていて上手い。もうブログは書かない方がいいよ! 松也君もいい男になりましたなあ。あと,権十郎丈は襲名してからとても良い。その前はあまり印象に残らなかったのが不思議なんだが。
 逆の意味で印象に残ったのが,おとらん。大丈夫なんだろうか。それともわざとなのか。吉本新喜劇で,必ず「単独だと使い物にならないどころか,客がひくんだけど,座長とか他の役者がうまくいじって笑いを取る」人が一人くらい出てくるが,そういう感じ。まだ子供だからというだけなんだろうか,「特別賞」をもらったらしいけど。お父さんのおめちゃんも(略)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2010.01.22

新春国立名人会(1月2日)

 今年の落語初めはこれ。

彦いち 「狸の札」(だった気がする。記憶曖昧。)
アサダ二世 奇術
一朝 「幇間腹」
松鯉 「門松の由来」
楽太郎 「新聞記事」
仲入り
順子・ひろし 漫才
桃太郎 「春雨宿」
今丸 紙切り
米丸 「ジョーズ」

 ところどころあやふや。印象に残ったのは,お初の楽太郎師と米丸師。楽太郎師は軽くて面白い。あまり寄席に慣れてないっぽい(お正月だけ寄席に来るお客さんが多いから)客を掴むのがうまい。「ジョーズ」は3つオチがあった(笑) 最初のオチがいまいちだったせいもあるのだけど,「こんなのもあるよ」と立て続けに2つ持ってきた。80歳過ぎてるのに超ラディカル。とりあえず,ひろし先生には長生きしてもらいたい。あと10年行けるだろうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2010.01.14

村瀬純師の思い出


 能楽師の村瀬純師が,公演先のシンガポールで心筋梗塞により亡くなられた。まだ59歳で,能楽師としてこれから充実していく時だったのに。

 村瀬師は,私の行っていた大学の能のサークルで長年ワキ方の指導をされていた。大学のサークルの指導をされている方は大体そうだけど,指導はとても丁寧でかつ時には厳しいが,その後の打ち上げがお好きだったようだ。私が大学生だった当時は,師は酒,煙草大好きで,お馬さん(笑)大好きだった。なので,うちの狂言の先生と仲良しだったようだ(笑) うちの先生が「こないだ競馬場行ったら,村瀬さんとたまたま会った(笑)」と話していたこともある。

 私も実は村瀬師に少しお世話になった。能の自演会で間狂言に出ることになり,申し合わせに参加することになった。うちの先生は,語りの部分は非常に丁寧に教えてくれたのだが,動きや問答は「まあ,これで大丈夫じゃないの? 後はワキの人と打ち合わせしてきて。その後1回稽古すればOK」で終わりだった(笑) 「村瀬さん来るでしょ? よろしく言っておいてね」とも。村瀬師に任せとけばどうにかなると思っていたのだろう。
 そして申し合わせ。間狂言が終わって引っ込んだ後,村瀬師にいろいろとダメ出しされた。語りの時の視線,問答,動きなどなど,非常に丁寧に教えてくれた。うちの先生のことをなぜか本名で呼んでいて,「あの人とは何度も共演しているから分かるんだ」とも言っていた。自演会の時も,出る直前に私のところに来て,「師範稽古したか? (「しました」と答えたら頷きながら)頑張れよ」と言ってくれた。お蔭で,申し合わせよりは良くできたと思っている。ちょっと強面な先生だったが,本当に良い先生だった。本当に残念でならない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2010.01.09

エビゾー・女のプロに陥落するの巻

 昨年のクリスマスイブに,あの市川海老蔵が小林麻央と結納を交わした。とうとう彼も年貢を納める日がやってきた。

 さて,私は小林麻央を良く知らない。姉の小林麻耶とあまり区別がついてないかもしれない。女優みたいなこともやってたのが麻央でいいんですよね? その程度。
 でも,このマヤ・マオ姉妹を見ると,なぜか「女のプロ」という言葉が自動的に思い浮かぶ。別にこの姉妹が嫌いなわけではない。好き嫌いを云々するほど知らないので。確か「女のプロ」とは故・ナンシー関が全盛期の三浦理恵子に対して贈った称号だったと思うが,今現在において「女のプロ」の称号はマヤ・マオ姉妹にこそ贈るべきである。
 とにかく彼女達はプレゼンが上手い。「姉妹で一緒に住んでいて本当に姉妹仲良しなんですぅ」とか「処女だ」とか,ある特定の男性層に巧妙にアピールする見事なプレゼンである。それが本当かどうかはどうでもいいのである。そういう「物語」を信じたい人達にうまく取り込めればいいのだ。
 そもそも,「女子アナ」という人種は,タレントにも女優にもなれない中途半端な人種である。もちろん「本来の正しい女子アナ道(ちゃんとニュースを読めるとかさ)」を極める人もいるんだけど,そういう人は少数派である。大体の人は,30くらいで結婚して社長と対談しているような何だか分からない人になってしまうのだが,視聴者も「ニュースがちゃんと読める正しい女子アナ」よりも「あと5年だか10年くらいで何だか分からなくなってしまいそうな人」を求めていたりするから仕方ないのだろう。

 海老蔵の過去の彼女を振り返ると,なぜか「銀座の一流ホステス」みたいなのが多い。米倉涼子,佐藤江梨子,小林麻央,みんな銀座の一流のお店にいそうである。しかし,彼女達のタイプは全く異なっている。米倉は「ここでお金ためて,ノウハウ学んで,固定客を掴んで,そのうちに自分の店を持ちたい」と考えている古典的な野心を持っているホステスである。サトエリは「文化人とここで知り合いになって,私もいつか文化人に」という,室井祐月型野心ホステス。そして麻央だが,「誰かいい人いたらその人と結婚したいなあっ」といいながら,ソファの真ん中にちょこんと座っているホステスである。積極的にお酒をついだりはしない。でも,店で一番人気があるのはおそらくこのタイプである。一番「野心」が露でないからだ。
 しかし,麻央タイプは「一見野心がなさそう」に見えるのだが,実はある意味一番残酷な人間かもしれない。「誰かいい人」の値踏みをいつも無意識のうちにしているせいで,基準に引っかからない人は最初から眼中に入ってないだろうし,「もっといい人」が現れたら今の手持ちはポイくらいのことはしそうである。こういう女性は,女性に嫌われるのではないかと考えられがちだが,意外とそうでもない。この手の野心を肯定して生きている女性はいまだにたくさんいる。麻央タイプを否定することは,そういう野心を否定することになるので,嫌いようがないのだ。


 百戦錬磨の海老蔵も,そんな女性に捕獲されてしまった。意外とあっけなかったものだ。あとは男の子でも生まれれば,人生の最後まで続く赤じゅうたんが麻央の目の前に広げられることであろう。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

あけましておめでとうございます(遅)

 今年もよろしくお願いいたします。

 年末は,家に籠ってました。今年は温泉はまずいので……。そして,いつも見ないテレビを死ぬほど見ていました。

・年末。おせちと大掃除。大掃除は適当(笑) ガスレンジは頑張って磨いた。

・大晦日。おせちと年越し蕎麦を作りながら,「年忘れにっぽんの歌」なんか見てしまう。新沼謙治が「津軽恋女」を熱唱していた。新沼の代表曲は「嫁に来ないか」ではなく,「津軽恋女」だと思う。あと,ジュディ・オングと八代亜紀が20年近く変わってないこととマルシアの枯れっぷりに驚愕した。
・その後「笑ってはいけない」。6時間は長すぎだよなー。3時間くらいでコンパクトにまとめた方が面白いのに。最後の大島はいらなかったと思う。友近の西尾さんとガジローカード入りの神経衰弱は好きです。

・元旦。ニューイヤーコンサートを観る。客席にタキシード姿の若林正人がいるのが映っていた。相変わらずのタキシード姿。

・2日。駅伝を見てから,国立演芸場で落語初め。初舞台中継見られず。今年は駅伝をかなり真面目にみた。花田も櫛部も渡辺も奈良修も今や監督なんだなあ……。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« December 2009 | Main | February 2010 »