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2008.05.03

「ソウケケ歌謡ショー」の真相(その7)

 後半は,「銀座の恋の物語」編。さて,前のエントリのコメント欄でも話題になったが,羽衣さんと同じ会場にいて宗家のショーをご覧になった方のブログが話題になった。そのエントリはここにあるが,ここで紹介している羽衣さんのレポと合わせて読むと,視点が違っていて面白い。当該ブログ主の方は,かなり「親宗家家」というか宗家に対して「全肯定」的である。一方,羽衣さんも明らかに「宗家好き」ではあるが,スタンスは違う。だって,ショーについてのレポートをこのブログに送って下さるという方ですよ。これは単にブログを持っている・持ってないという問題ではないと思う。
 さて,このエントリを読んでみると,なんとこの方は2人目にデュエットされた方のようだ。このエントリと羽衣さんのレポを読む限り,仕込みは本当になかったと思われる。関西という土地柄を信じて,こういう企画が行われたのだろう。
 

 進行役の女性が再び登場し、共演者を募る。


 が,このときは前回とは違い,共演者候補がすぐに現れなかった。気まずい雰囲気が流れ始め,「私が・・・」と思った瞬間,宗家を哀れみ義侠心にあふれたご婦人が「はい」と手を挙げた。舞台に上がるご婦人に宗家は優しく手をさしだす。その手はかつて羽野のパシリとして買ってきたみかんが握られていた(羽野が「たかじん胸いっぱい」という番組で語る)手だ。宗家の差し出した手にやさしく手をのせご婦人は舞台にあがった。

 この時も宗家はご婦人のプライバシーを完全保護。心憎い配慮である。宗家の配慮に配慮を重ねた姿を見て,不覚にも落涙しそうになった。よって,このご婦人を便宜上,「マダム2号」とする。

 羽野晶紀はたかじんの番組でそんなことを語っていたのか。宗家はみかんを買いにいかされたのか。亭主関白ぶっていたが,トホホであるなあ。もはや「羽野家の居候」なので仕方がないのか。羽衣さんには,次の機会(あるのか?)にぜひ宗家とデュエットしてほしい。曲は「浪花恋しぐれ」あたりどうだろうか。特に深い意味はないが。

 マダム2号は首に巻いていたマフラーを取り,やおら両腕にかけ直した。気分はすっかり,銀座のマダムである。
 歌が始まり,宗家とマダムが見つめあうという,熱い世界が展開された。その様子は,銀座のマダムとパシリのホストである。
 やがて歌も終わり,宗家がマダムに語りかける。「すごいですね〜」と。するとマダム2号は「何がでしょうか?」と切り返す。あくまで主導権はマダム2号にある。宗家は「歌もそうですが,歌の途中の小芝居が!」と言う。「あほちゃうか?宗家」と思った。誰が見てもマダム2号は銀座のマダムを演じて下さっているのに,渾身の演技なのに・・・宗家は呉服のお見立会でなにをしていたのであろうか。女心が全くわからないのに売れたのか,呉服屋に一度聞いてみたい。
 なんとマダム2号は宗家と記念写真を撮りたいと申し出た。宗家が快諾し,淳子がシャッターを押す。宗家とマダム2号のツーショット写真が撮られた。このような場合,観客にも見えるようにして撮影し,みんなに心のシャッターを押させるのだが,あくまでも自分たちの撮りやすさを優先。残念。

 宗家は「演技者」であるはずなのに,他人の演技も分からないのだろうか。そしてこの文章を読む限り,羽衣さんはマダム2号の方が演技が上手だと感じたようである。宗家は,人前で歌う時にはどっぷりと曲の世界につかる努力をしてほしい。気持ちだけでも裕次郎になってほしい。マダム2号はそれを実践していたのに,ホスト役のあなたがそれを出来ないのは何事か。本当に呉服のお見立て会で何をしていたというのか。中条きよし(お見立て会のプロ)に弟子入りした方がいいのではないか。


 さて,この後は「モトヤDEサンバ」が再び歌われたらしい。なぜ2回も歌うのか,やっぱり歌いたくてしょうがないのか,それは分からないが,なぜか羽衣さんはここだけ記憶が飛んでしまっているらしい。今までこれほど細かく登場人物の言動を覚えているのにも関わらず,なぜかここだけ。想像を超えるソウケケショーの凄さに圧倒されてしまったのだろうか。

 「モトヤDEサンバ」を宗家ファミリーと慶子ちゃんで再び合唱したらしい。
 なぜ「らしい」という表現を使っているのかというと,この「モトヤDEサンバ」を全く思い出せないからです。記憶が飛んでいる。
 あれほど詳細に館長の「男前が災い」「歌声喫茶」発言,宗家の「宗家ファミリーとは,節子ママと節子ママのお腹から生まれた3人の子供」発言,あげく藤九郎の自虐ネタまで覚えているのに不思議である。さらに宗家の毛皮の質感まで鮮明に覚えているのに不思議である。デュエットとこの後の歌声喫茶があまりにも笑劇的すぎたのであろうか。それともそれらより笑劇的すぎてもはや私の許容量をオーバーしたのであろうか。それとも,あんなことを考えていたのが原因ではないかと思った。あんなこととは宗家の狂言公演の演目と同じものを前日とか前週に三宅右近氏に演じてもらうのだ。三宅氏にはぜひ本物の狂言を堺の客に見せ付けて欲しいと思った。このままでは堺の住人は狂言に対して誤解したままではなかろうか。ぜひスポンサーは「かっぱ寿司」にお願いしたい。こんなことを考えたことがいけなかったのか。謎がナゾを呼ぶ不思議な公演である。
 しかし,なぜ「モトヤDEサンバ」なんだろう。もはや記憶がないので何故これを歌うことになったのか全然分からないが,もっとましな選択はなかったのであろうか。例えば藤九郎に「瀬戸際の花嫁」を。淳子・慶子ちゃん母娘に「アイアイ」(南の島で猿がたくさん出てくる明るい歌)を。そしてセッチー一同ファミリーで渋く「昭和枯れすすき」などを歌って欲しかった。

 「痺」での「和泉家の狂言は普通の狂言ちゃうやん」発言が頭に残っていたのかもしれません。この狂言は普通の狂言ではない。そして,このショーは普通の狂言師のショーではない。この文化ホールの館長には,ぜひ「まともな狂言の公演」も企画してほしいところです。右近さんが無理なら,茂山さんでもいいから。堺の皆さんも,さすがにあれは和泉元彌様の色物ショーとして認識されているとは思いますが,念のために。
 それにしてもソウケケに似合う曲は何だろうか。私が最初に思いついたのは,敏いとうとハッピー&ブルーの「よせばいいのに」。「馬鹿ネ馬鹿ネ よせばいいのに ダメなダメな 本当にダメな いつまでたっても ダメなわたしネ♪」と宗家に熱唱してほしい。あとは「ラブユー貧乏」か。実年齢が知れるってものである。

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Comments

 その7、ずっと楽しみにしていました。
 「マダム2号」こと、megumiwordさんの文章もかなりのものですね。 コバヤシさんはもちろんですが、羽衣さんも megumiwordさんも、日本人の文章を書く能力はかなりのレベルにあるなあ、とまず感心させられます。 ……それで羽野晶紀のブログやそのコメント、元彌ブログを思うと、ああやっぱりこんなモンかと……。
 視点の違う2種の元彌ショー情報は、どちらも正確な描写にそれぞれの個性と思いが光っていて、毎公演、このお2人にそれぞれレポートして頂いたらどんなに素晴らしいかと思うばかりです。 「歌の途中の小芝居が!」 あたりの描写は、客席の羽衣さん、舞台のmegumiwordさんに、それぞれ乗り移ってナマの様子を“立体視”しているみたいです。
 「瀬戸際の花嫁」 「昭和枯れすすき」 「よせばいいのに」 「ラブユー貧乏」の選曲にも大笑いしてしまいました。 「ラブユー貧乏」、この間、YouTubeで 「ひょうきん族」を片っ端から見ていたら、村上ショージがトリオで歌っていて思い出しました。 間奏の時、ひとりずつ体験談を話すんですよね。 元彌 「皆さん、車中生活したことありますか? 僕、したことあります……」 とか……

Posted by: Gen | 2008.05.03 at 07:06 AM

モトヤから女性に近づけるわけないので
男女関係としては一貫して羽野主導ではなかろうか。
子供たちが自由に喋るようになったら面白くなりそうです。

Posted by: 砂野 | 2008.05.03 at 10:15 AM

>Genさん
 「立体視」とはうまい表現ですね。2つの別の視点からの観察によって,宗家のデュエット風景が浮かび上がってきますね。そして,megumiさんの「歌の世界を演じるぞ」という心意気を,客席の羽衣さんはちゃんと感じることが出来たというのもすごいところです。
 「お金だけが生き甲斐なの 忘れられない」とソウケケで熱唱してもらいたいところです。「お金がなくて会場をキャンセルしたことがありますか? ……実はあります」とか。
 羽野晶紀のブログは,主婦的には面白いですよ。料理の写真とか。モトヤンのブログですが,エントリ名が殆ど「元彌」で始まっているのが,いかにも自分大好きですね。

>砂野さん
 あれだけ女性に囲まれていながら女心は理解出来ていないようです。あ,「普通の女性」の気持ちは分からないのか(笑) 「こちらが何もしなくても向こうが分かってくれる」状態に慣れているという可能性もありますが。

Posted by: コバヤシ | 2008.05.03 at 03:56 PM

最近始まって終わった紙芝居的アニメ「墓場の鬼太郎」の
主題歌はほとんど♪なんとかダンス♪と反復するだけで
コードはあるがメロディは無く、思い出せないというか
覚えるところがありませんでした。モトヤサンバが
記憶に残らないのは同類の楽曲なのかも。
西村知美の歌をケロンパが「フワフワしてるだけで何も伝わってこない」と言ってたのも思い出されます。

Posted by: 砂野 | 2008.05.03 at 07:07 PM

この公演を仕切った館長はじめ参加した観客全員、関西人おそるべしですね。
なんでもアリの和泉家としては大成功だったのではないでしょうか。「普通とちがう狂言」もよろしいのでは…だって『宗家家』だから…。
臨場感あふれるレポをして下さった羽衣さんと大作を掲載して下さったコバヤシさん有難うございました。

Posted by: 満月 | 2008.05.04 at 05:14 AM

>砂野さん
 「銀座の源さん」に関しては,羽衣さんもmegumiさんも全く感想を書いていないのが気になります。ひどいという感想すら湧かないような曲なのかも知れないです。

>満月さん
 ここまでで既に「その7」ですが,このレポは

 ま だ 続 き ま す 。

 「熱狂の歌声喫茶編」,「宗家の言い訳編」,「物販編」で完了です。次の「歌声喫茶編」では関西の人達に囲まれる宗家が素敵です。あと宗家のお衣裳のこととか。

Posted by: コバヤシ | 2008.05.04 at 12:12 PM

まだまだ続くのですか!
7で最終かと、いささか早とちりでした。続編楽しみにしています。

Posted by: 満月 | 2008.05.04 at 01:51 PM

 あ、まだまだ続くんですね。 それはそれは楽しみです。
 「銀座の源さん」 のこと、すっかり忘れてました。 羽衣さんもmegumiさんも全く書いていないとは……
 それにしても 70才近いおばちゃんが、「なんや、おっさんばっかり。色気ない。野郎ばっかりや」 「ハゲの照り返しでまぶしいわ」 と好きなことを言ってる大阪のホールは客席も面白いですね。

Posted by: Gen | 2008.05.04 at 02:04 PM

>満月さん
 そう,まだ続くのです。ここまでで既にみなさんお腹いっぱいだと思いますが(笑)まだまだお付き合いください。
 特に,「宗家の言い訳編」が,いかにも宗家です。もうレポは全部送っていただいたので,私があげるだけです……。連休中に頑張ります。

>Genさん
 真っ赤な服着たおばちゃんというのは,大阪では驚くことではないのでしょう。「ハゲの照り返し」とかずいぶんおもろいこといいますな。こういうお客のおかげでこのショーが盛り上がったとはいえます。東京だとここまでの奇跡は起こるかどうか。

Posted by: コバヤシ | 2008.05.04 at 05:35 PM

 マダム2号と私のスタンスの違いは性格の違いによるものだと思います。マダム2号は優しく、私は底意地が悪い。

 「銀座の源さん」については、♪源さん・源さん とこだましている状態で、歌がどうのこうのとは全く覚えていません。
 

Posted by: 羽衣 | 2008.05.04 at 08:30 PM

 羽衣さんは「底意地が悪い」じゃなくて,「芸に厳しい」んじゃないですかね。文章を読んでいてそんな感じがしました。そして,「芸の善し悪し」をネームバリューではなく,実際に自分が見たものに基づいて判断しているようにみえます。例えば,マダム2号さんは浅丘ルリ子になっていたのに,宗家は裕次郎になってなかったと,更にマダム1号の方が役者が上であったという風に判断されているのではないかと。

Posted by: コバヤシ | 2008.05.04 at 08:59 PM

あ,源さん情報ありがとうございます。「源さん源さん」だけですか……笑 
このCDはオリコンでも全くランキングに入ってないらしいのですが,しょうがないか。ソウケケは物販をもっと頑張れば良かったのに。

Posted by: コバヤシ | 2008.05.04 at 09:01 PM

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