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2008.05.05

「ソウケケ歌謡ショー」の真相(その11)

 宗家の閉幕の挨拶はまだ続く。

 宗家はえらく堺がお気に召したご様子だ。また堺に来たい旨を強調して何度も述べる。宗家の熱い熱い思いが私に伝わってきた。子供じゃないんだし来たければ来ればいいじゃないか。なぜ「また来ます」ではなく「また来たい」なのか。ふとパンフレットを見ると「主催:堺市立堺東文化会館(北野田フェスティバル)」との記載がある。これなら前金なしでもOKだ。セッチーが総理主催の会を中座した理由もわかる。そして、館長が強気なこともだ。そして更に出来れば年2回ぐらい来たい、と観客にアピール。決して楽屋内で言わないところが宗家だ。しかも毎日来たいといわないところが宗家の奥ゆかしいところだ。私も年2回ぐらいがいいと思う。いくら大阪がお笑い好きだといっても、ちょくちょく来られては困る。ごちそうはたまに食べるからいいのである。

 大阪で教室を持っているはずなのだから,堺には簡単に来られるとは思うのだが。宗家の「また来たい」「年2回ぐらい来たい」は,せんだみつおの「仕事くれ!」のようなものか。どうでもいいが,私の喩えというのはことごとく古い。
 今回の企画は,主催が文化会館であり,宗家側は会場費は払わなくてもいい仕事だ。でもって,商工会議所のご招待については館長がさばいたのだろう。宗家側には全く主導権はない。だからこそ,このような企画が成立したのだと思われる。
 そして,よしもと新喜劇のように毎日やってはいけない。普段来ないからこそ,会場の人達が熱狂するのだ。

いつもは歌謡ショーなどはないと語り、今回が特別であったと強調する。しかし、私には狂言より歌謡ショーの方が気に入っているように聞こえた。「第2部がメインになると困るな〜」と語るが、むしろ第2部がメインになることを望んでいるかのように聞こえる。あくまで聞こえる、だ。

 普通の狂言の公演では歌謡ショーはない。しかし,そのようなことは堺の人達も分かっていることだろう。「第2部がメインになると困る」と宗家はおっしゃるが,24日のディナーショーでも歌を披露されていたじゃないですか。デュエット企画があったかどうかは知らないけど,人前で歌うの好きなんじゃないだろうか。ツンデレな宗家の思いを感じ取った羽衣さんは,次のように述懐する。

 そして、この公演のことが全国で話題になり、今後このような公演を全国で行いたいと望んでいる。本当にそれでいいんだろうか。そんな宗家の意を受け、私はコバヤシさんにタレこみ、もとい全国の人にこの公演を知って欲しい、見て欲しいと思った。その結果「日々カタログ」で存分に語らせて頂いています。存分に。そして、宗家の転落の軌跡(ある種の奇跡?)サイトでも取り上げられている。この転落の軌跡サイトを久しぶりに見たら、その充実ぶりに驚いた。というか、充実させてしまったという深い感慨を私に抱かせた。
 なんでも流行モノは、西から広まるといって、みんなの口コミに期待しているようだ。自分のブログで語らないところが宗家の奥ゆかしいところです。宗家の好意に従って、もちろんペラペラ語ります。ペラペラと。だが、観客の口コミしか期待できないのも寂しいものである。
 しかし、本当に流行モノは西からなのか。私は西から流行したものをあまり知らない。大阪から発祥したもので世界に広がったものといえば、まず浮かぶものはインスタントラーメンだ。だが、宗家にそんな大衆性は全くない。能楽協会すら、満足に所属できないからだ。  次に思い浮かぶのは、やはりアレだ。大阪から全国に広がったものといえば、「同伴喫茶」「ノーパン喫茶」だ。なんとなく後ろ暗く大っぴらに語れないところが、よく似ている。そして、廃れていったところ(没落していくところ)などよく似ている。一部にしか受けないところなどがそうだ。本当に怖すぎるくらいだ。

 宗家の隠された思いを伝えるために,羽衣さんはこのようなレポを書いて下さった。私も,宗家の思いは全国の皆さんに伝わったことだと思う。「和泉元彌まとめサイト」でも取り上げられ,某掲示板でもちょっと話題になった。「宗家面白すぎる」とか「マダムとデュエットってwww」とか「こんな公演があったら見たい。3000円なら」といった反響があった。宗家の熱い思いを感じ取って切れのいい文章を書いて下さった羽衣さんのお蔭である。
 そして,羽衣さんは宗家のマーケティング戦略も推測する。アットコスメとか価格.comとか見たらお分かりだろうが,商品購買において,口コミが大きな力を持っていると言われている。だから宗家は自分のブログにはいっさい公演のことを書かず,羽衣さんに託したのだ。残念ながら,宗家の文章力では,この公演の素晴らしさはここまで伝わらなかったと思う。羽衣さんの文章力と記憶力と観察力によってこのレポは成功した。
 それにしても西から流行したもの……。「よしもと的お笑い」とか? 京都在住の茂山家は「お豆腐狂言」という「毎日食べても飽きません。料亭でも普段のおかずでも何でもなります。そんな豆腐のような狂言を目指します」と言っているが,これはインスタントラーメン的なのかな。
 

 宗家、公演で色々世話になった人に礼を述べる。館長・職員・照明・音響・・・・
 われらが宗家、ここで順調に終わらなかった。バンドに礼を述べるとき、何度も何度も手元の資料を見ているのだ。視力が悪いわけは絶対無い。覚えられないのか?ま・まさかそんな歳ではあるまい。「え・え・・・・まさか、宗家、まさか・・・よ・・・・」と思った瞬間、誰からもささやかれることなく「フリー・バート」と語り、礼を述べた。よかった。あれだけ世話になったバンドだ。名前を読めないなんてことはない。杞憂であった。宗家は外国語が得意でいらっしゃるのにだ。その証拠に宗家のブログではアルマーニをわざわざアルファベットで記している。まだまだ国税と仲良くしたいんだろう。国税には是非とも頑張っていただきたい。宗家家の今後を楽しみにしている。宗家の演出は心憎いばかりだ。 お楽しみがいっぱいだ。

フリー・バート。自由なバート。まさか"Free Bird"が読めない訳は……。青山学院大学にて8年も勉学された宗家が,中学生レベルの英語が読めないわけがない。と思いたい。たった2つの単語が覚えられないということもないと思いたい。だって自分の持ち歌である「源さん」と「モトヤDEサンバ」はちゃんと覚えた……んですよね? 最後の最後までお客をハラハラさせる宗家,素敵である。
 アルマーニというのは,宗家が横浜で購入されたお洋服のこと。「なぜそんなデザイン……」というもの。そんな金があったら,子供に絵本でも買ってほしい。あと,国税はどうなったのだろう? 「関西では,絶対無理と言われている」らしいが,確かにソウケケに1億以上の追徴課税を払う能力はないだろう。裁判で勝てる見込みもない。マルサは相当手ごわいぞ。どうする,どうなる!?

 ここで、宗家ファミリーと慶子ちゃん退場する。

 慶子ちゃんは、何度も何度も後ろを振り返り、その度ごとに手を振っていた。本当に名残惜しそうな雰囲気だった。そんな慶子ちゃんに観客たちは盛んに手を振っていた。私もその一人だ。私の方を見て手を振ってくれた。最終的には母親に促され舞台を去っていった。観客と楽しい雰囲気をいつまでも共有したかったに違いない。名残惜しそうな雰囲気であった。もちろん、そんな慶子ちゃんを文化ホールの観客は好きになった。宗家とは全く違う意味であることは語らなくてもわかるであろう。
 ワークショップの子供たちは慶子ちゃんが紹介されると拍手していたし・・・慶子ちゃんにしても・・・私はこの子供たちが宗家になにを教わるのか全くわからない。むしろ何も教わらないほうがいいのではないかと思う。慶子ちゃんにはまともな師についてほしいと思うが、これは無理な願いだろうか。

 こんな感慨を抱いて、ふと舞台を見たら、もうそこに宗家の姿はなかった。

 ご老人たちは,けなげな孫を見るような気持ちで慶子ちゃんを見ていたのではあるまいか。普段会えない孫が去っていくかのような感じだ。慶子ちゃんは,大人の気持ちを読み取るのに聡いようにみえる。前にも書いたけど,今後反動が出なければいいなと思う。ちょっと心配。
 慶子ちゃんは,宗家なんかよりずっとお客さんを大事にしている。お客さんと一緒に楽しんでいる。このままこのインディーズ狂言に埋もれていいのかという心配も湧いてくる。
 
 宗家は舞台を去った。これで公演は終了である。羽衣さん,本当にありがとうございました!
 ……が,羽衣さんのご好意で,最後に「物販編」を書いて下さった。確か,砂野さんがコメント欄で「物販はあったのだろうか」と指摘されていたので,それにお応えして下さった。結論から言えば,あったんだけど,「もっとやる気見せろ」というものだったようだ。ということで,次回が公演レポ最終回である。

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Comments

モトヤンって、堺には例の相談役の母校の50周年記念に呼ばれて以来、
ちょくちょく来てるはずなんですけどね。
最近だと去年のクリスマスに,まさにこの場所で公演をやったはずなんですが…
http://www3.ocn.ne.jp/~buntaro/bunkahall/nhk07.html

Posted by: 某スレ住人 | 2008.05.05 at 05:20 PM

 貴重な情報ありがとうございます。たった4か月前に公演やってましたね。完全に忘れてました。
 この時は「まともな」狂言の公演だったのでしょう。そして,この時も「10年来の知り合い」という館長が呼んだのでしょうね。この時の恩があり,会場主催イベントだからソウケケも喜んで現れたのでしょうか。
 「また来たい」は「仕事くれ」の意味みたいですね。

Posted by: コバヤシ | 2008.05.05 at 06:47 PM

慶子ちゃんの完璧なありようは大人のプロの人格に
仕上がってる可能性もありますね。
サクラは(いてもいいんだけど)いなかったようですね。
いたなら花束渡したりサインをねだったりするものなので。

物販もたいへん気になるところであります。
話が大きく前後するんだけどなぜモトヤサイトで
通販しないのか。サイトが再開された直後には
「どんなグッズを作ってほしいですか」という
記事があったのに。

Posted by: 砂野 | 2008.05.05 at 07:23 PM

慶子ちゃんの方がプロ意識が高いですよ。おそらく一番一生懸命だったのではないかと。それをお客さんも感じ取ってくれたようですね。
ご招待のお客はいたようですが,サクラは多分いなかったと思われます。大阪の人は何も仕込みがなくともこれだけ盛り上がれるのでしょう。

宗家グッズってあるんでしょうかね。そしてあのアンケートに答えるとグッズを作ってくれるのでしょうか。例えば「オリジナルシークレット足袋」と何十人も回答したら,商品化されるとか(笑)

Posted by: コバヤシ | 2008.05.05 at 08:56 PM

 あっという間に大連載11回。 次で終わりと思うと、最終回を読むのがもったいないくらい楽しみです。
 書こうかどうしようか迷ったのですが、ちょっとはっきり書いてしまいます。
 昨日は8回9回。 きょうは10回11回。 早く読めてうれしいのに実は不満があります。 それぞれ、次回を待つ楽しみが失われてしまいました。 連続ドラマでも、なんだもう終わりか……で、次回を待つのが面白いのか、と改めて考えました。
スティーブン・キングのミザリーなら、コバヤシさんを軟禁して、「なんで続きをすぐに読ませるのよ! あたしは1回読む毎に、次回を楽しみに待ってたのよ! それを楽しみに眠りにつくのが日課だったの! 1週間空いた時は、毎日が、まだかまだかって楽しみにしてたのよ! それが、8回を読んだらもう9回があって、10回に11回が続いてるなんて! グワーツ!」

Posted by: Gen | 2008.05.06 at 12:33 AM

>Genさん
 お気持ちよく分かります。この原因は私にあります。宗家の公演の面白さと興奮でレポを書いていて楽しかったのは、1週間ぐらいでした。それ以降は荒行に挑む修行僧のような感じでした。苦しかった。
 ソウケケ芸の偉大さに慄き、あるいはソウケケ毒に当ったのか、途中中断したり、コバヤシさんに変なメールを送って迷惑をかけたのは私です。
 コバヤシさんは文中「お腹いっぱい」という表現を使っていますが、本当にそんな感じです。「生温かく」見守っているときは、結構楽しいのですが、ネットリ付き合うと(実際には付き合っていませんが・・・)もう勘弁してください。食べられません。という感じです。でも、同じような公演なら再び参加します。(狂言のみなら決して行かない)宗家待っててください。

>「日々カタログ」読者のみなさん
 私はコバヤシさんとコメンターのやりとりも楽しんでいました。GWの旅行から帰ってきたみなさん、今からでも遅くありません。その8ぐらいからのコメント頂けたらうれしいです。ツッコミどころ満載だと思います。
 自分でレポを書いていてみんなが楽しんでくれたのか、いまいちよくわかりません。私個人としては宗家のブログの方がツッコミどころ満載ではないかと思っています。でも、あと1回だと思うと名残惜しい感じです。
 また公演があるので、誰か行ってください。演目は堺の焼き直し(ただし狂言のみ)みたいですが・・・

Posted by: 羽衣 | 2008.05.07 at 11:23 AM

 ……何をレスしようか悩んでいたのですが,取りあえず。
 
 私の生活のことなど,読者の方々には関係ない話なので,あまり言いたくなかったのですが,GW前までは記事のアップが遅かったのは,出し惜しみでも何でもなく仕事のせいです。羽衣さんからのレポが送られてきてからアップするまでに結構時間がかかってます。多分,羽衣さんは1度2度「いつアップされるんだろう? 何かあったのかいな」とか思われたでしょう。
 いろいろ思うところもあるのですが,うまく伝わらなそうなのでやめておきます。

Posted by: コバヤシ | 2008.05.07 at 07:37 PM

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