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2007.10.28

旧宮家復籍キャンペーンの当初の予定を推測してみる(3)

 このエントリで「キャンペーンの当初の計画」についてのまとめはいったん終了。「毒吐き氏とはどういう人物か」に戻る予定。もう少しエントリがまとまってきたら,はてなにでも別ブログとして独立させようかと思案中である。どうしたらいいかご意見ある方は※欄にお願いします。あと,タレコミ歓迎。

 最近,被害者の方の動きが表面上は止まっていることが気になっている。裏ではいろいろ動いているのかもしれないが。そして毒吐き氏の最新エントリは「9.11陰謀論」についてであり,これが一体どういう意味なのかは分からない。へそまがりを自認しているのは前からだが,もはやもうそのへそまがりに誰も意味を見いだしてくれない状況である。

 さて,前エントリまでで,「キャンペーンの存続に必要な金額と人材」を推定した。また,最初の時点で寄付に対する問題点は既に指摘されていたにも関わらず,他コメンターがまともに取り合わなかったこと,毒吐き氏自身から,このような公約があったことも言及した。

・口座は別の人の名義にしている。その人は力があってうるさいおぢさんである。
・パスワード制の掲示板でフラッシュ作成やサーバについての相談をする。相談内容はガラス張りであるからゴマカシがきかない。
・複数のジャーナリストを含む名のある方にオブザーバとして参加してもらう。
・大体において,参加者の半数はブロガーや物書きだから何かあったら大変なことになる。


 4番目の点についてだが,確かに現在そうなってはいるのだが,問題が表沙汰になるまでに意外と時間がかかった印象もある。おそらく最初にネット上にはっきりと「詐欺じゃね?」と書いたのはあの二階堂だが,二階堂はこのキャンペーンに賛同していない(と思う)。毒吐き氏がバカにしていたところもあったせいか知らないが,私怨がこもった文章である。ちなみにこの4月26日のエントリ以来半年経ったが,警察に捕まったという話はまだ聞いてない。警察,本当に動いてるんですか? しかし,このキャンペーンに賛同した有名ブログが「詐欺疑惑」について何らかのエントリを書いたのは8月以降である。3か月以上事実関係の調査だけで費やしてしまったわけでなく,「これを表沙汰にする踏ん切りがやっとついた」という風に見える。最初に書いたのが二階堂ということで,そのまま信じるにはいろんな意味で信頼性に問題がある(笑)から仕方がないところもあるが,実生活でもブログ界でもそこそこの地位や信頼があるので,「自分が詐欺に遭ったかも?」ということを言いにくかったのだろう。その気持ちは分かるが,「この人がいいと言っているから」ということで信用してしまった人もいたかもしれない(でも,そういう層に対して責任を取れと言う気はない。そんなことは自分の頭で考えることだから)。毒吐き氏の言葉とは裏腹に,有名ブロガーや物書きだったからこそ,事態の発覚に時間がかかったように見える(そこまで毒吐き氏が想定していたかどうかは分からないが)。
 
 その他の公約なのだが,ここで2つ疑問点がある。前のエントリのコメント欄でも指摘されていたことだけど一応取り上げておく。

・うるさいおぢさんとは何者なのか?
・複数のジャーナリストを含む名のある方というのは誰なのか?

 「うるさいおぢさん」だが,多分,「おやびん=福井氏」のことを指しているのだろう。口座名義が福井雅晴だったようだし,この時点ではまだ「おやびん・てっく」の二人羽織が通用していたので,毒吐き氏と別の人物として扱われていた。
 それはともかく,このおやびんというのは何者という設定なのか? それまでのエントリで「物知りらしい」,「なんか社会的に偉いようだ」ということになっているが,「本当に社会的に力があってうるさい人物である」かどうかは全く分からない。私はこの事件の前から毒吐き氏のブログを定期的に読んできたが,ずっとおやびんとは一体どういう人物なのかと疑問に思っていたし,「偉いのかもしれないけど,なんだか胡散臭い人物だ」ともちょっと思っていた。裏では賛同者にどういう説明がなされていたか分からないが,納得出来るようなものだったのだろうか? それとも「毒吐き氏がこう言ってるのだから大丈夫だろう」で済ませていたのだろうか。まあ,おやびん名義の口座のカードを毒吐き氏が何故か持っていて,生活費を振り込ませたことに対して,その時におかしいと思わなかった人もいたわけだからなあ。
 このキャンペーン詐欺疑惑だが,何度も書いているが,私自身は最初は本当にやるつもりで始めたけど,今年に入って事情が変わってしまったのではないかと推測している。しかし,「口座をおやびん名義にした」ところは,詐欺のつもりでやったと疑われても仕方がないと思う。
  あと,「名のある方」というのが誰のつもりだったのか。適当なことを言っていたのか,それとも裏では具体的な名前を出していたのだろうか。具体的な名前を出していたとして,それは誰なのか? その本人に許諾を得ていたのか? 
 毒吐き氏からのコメントがあったというエントリにおけるコメント欄を読むと,「進捗を納得させるような書き込みはなかった」,「既に掲示板のログは消されている」という情報があるので,名前を出していないか,出したかもしれないけどその人が入ってくれる様子はなかったと考えられる。
 
 
 2006年4月以降,このキャンペーンについてのエントリはいったん途切れ,2007年1月3日のエントリまで飛んでいる。「安倍首相が女系天皇容認を白紙にした」というエントリだが,ここで「みなさんの浄財で半年,あっしの印税で今年いっぱい」発言が出る。更にこんなことも書いている。

そして、今年は他に2冊本を上梓する予定です
それらはすべて、大いなる目的のためにブチ込みます

去年の年末に、意外な人から連絡があった
みんなが、テレビなんかで毎週見てるかもしれない人
立て続けに、二人から

 本は今年中に3冊出す予定だったらしい。ホントか?(シャレじゃないよ) あと,「意外な人」,「みんなが,テレビなんかで毎週見てるかもしれない人」,「二人から」って一体誰だったのか? コメント欄に「それって誰なんですか?」と書いている人が何人かいるが,それに対する返答はない。
 この人は定期的に「有名人と知り合い」というのを出しているが,どこまで本当だったのかは分からない。しかし,「有名な人と知り合いらしい」というのは読者に対して何らかの信頼感とか尊敬を与えていただろう。自己評価を高めるために人間が取る方略として「栄光浴」というのがある。「金メダルを取った○○選手と同じ出身校」とか「有名ななんとかさんの近所」とか,有名な誰かと何らかのつながりがあることによって自分も偉くなったような気がするという現象である。有名人と知り合いである毒吐き氏と知己というのが賛同者にとっては嬉しかったのだろうか。
 

 
 さて,前のエントリにてコメントを頂いたが,この「安倍首相が女系天皇容認を白紙にした」というのがキャンペーンの有効性や必然性を低めたことは否めない。男子皇族が一人増えただけなので,本当はまだまだ予断を許さない状況ではあるのだが,このキャンペーンが立ち上がった当初よりは明らかに切迫度が低くなってしまった。こういうキャンペーンとか運動って,とにかく早くやらないとダメなのね。
 1月の時点で毒吐き氏がどういうつもりだったのかは分からないが,その数ヶ月後から寸借詐欺が問題となっている。この時点でも本当は経済的に危なかったのかもしれない。

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Comments

「匿名の有名人」では無意味がナンセンスですが、
これは彼が本格詐欺師ではないことを示しています。
本格なら有名人の名前を勝手にばんばん使います。

「テレビなんかで毎週見てるかもしれない人、二人から」
なりすましからからかわれたのではなかろうか。
内心気づいているものの本当と思いたいのかも。
妄想プレイに落ちたのかもしれないが。
本三冊は(一冊分にもぜんぜん足りないから逆ギレ的に)
妄言でしょう。
-------------------------
あらためて時系列表を作るとなんかわかるかも
しれないすね。

Posted by: 砂野 | 2007.10.29 at 09:25 PM

 ネットの誰でも見られるところに勝手に有名人の名前書いたらさすがにまずいんじゃないですか? SNSでの書き込みですら通報されて祭られるこの御時世ですから,訴えられますよ。
 なりすましというのはワタシもちょっと思いました。連絡が来たと言うのは,直接会ったとか電話で話したというレベルじゃないかも。本3冊というのは……,人気作家じゃないと無理。


 時系列表作成は,ずっと考えてるんですよ(笑) さすがワタシのソウケヲチ作法をよく知ってる。あちこちの証言を組み合わせないと全体が分からないのですが,そのあちこちが多くて。
 
 毒吐き氏に一番聞きたいのは,「今,皇室や皇室を支持する人達に対してどう思ってるのか?」ってことです。被害者にとっては,「反皇室の不埒な人間」の方がまだ救われるのかもしれないですが。

Posted by: コバヤシ | 2007.10.30 at 12:27 AM

 「あなたのため」なんて言う場合、実際は相手のためよりも、自分のための場合が多いわけです。皇居の草むしりとかやってる爺さん婆さんは「ご皇室のため」なんて言わない。今回の「ご皇室のため」のサギにしてもカモにしても、皇室は、自我を肥大させるためのツールということなんでしょう。皇室自体の意思は絶対に出てこないし、旧宮家復籍という目的は実現性がないし、flash制作という手段に効果はない、社会からの抑制がないわけで、いつまで経っても「達成感」はないけれども、現状維持のままなので、挫折もしない。思いっきり肥大化プレイが楽しめるわけです。
 だから、サギの方がどう考えていようが、カモ連は「ご皇室のためだから、あえて騙された、これが他のことなら騙されないのに」プレイを楽しめるんじゃないですかね。
 むしろ、肥大化プレイが挫折したのはサギの方でしょうね。当初の予定で、キャンペーンの効果を期待していたと考えるには、あまりに無茶なプランですから、キャンペーンの中心になった自分、という存在に酔うのが目的だったんでしょう。わけのわからん「おやびん」だとかも、誰も親分とも思ってくれないし、親分にふさわしいほど白目も美しくないからゆえの、肥大化プレイの一環のような気がします。
 本を出すなら本で訴えればいいのに、その稼ぎでflashを作って訴えるという、わけのわからん遠回りも、社会問題に対するブックレットを売らずにゼリーを売る肥大化プレイ「政党」みたいなもんだというよりは、むしろ肥大化プレイの最中に、リアルな「本を出さないか」という話があって、そのリアルな部分で「本を書く能力はない」という現実に直面し、プレイ全体が破綻したのでは、という気がします。

Posted by: 子分3 | 2007.10.30 at 11:03 AM

 自己満足というのは確かにそうなんですよね。ブログだって本気で社会を変えようとする気持ちより自己満足の方が大きい。で、今回の話ですが、挫折は勝手にするんじゃないですか。あ、それも自己満足なのか。「みんな分かってくれない」という。だから、このキャンペーン、本当にやってれば10年でも20年でも続いたのにとは思います。その過程で上前はねてればそんなに問題なかった(かな)。

 カモになった人もそうですが、このサギ師もそこそこの学歴と収入があるのに社会的に認められてないことへの不満は高かったように見えますね。同じ人種だったから引きあったんでしょうね。

Posted by: コバヤシ | 2007.10.30 at 07:22 PM

「勝手に有名人の名前」は、プロバイダからさえ身元が
わからない状態にしてやばくなったら即トンズラの手際なら
あるかも。てプロの詐欺を讃えてるんじゃないけど。

本件はかなり宗教じみてますよね。
被害者は「信頼した」の一点張りなんだから。
おやびんとかあっしとかねじれたこと言ってる者が
なぜ信頼できるのか。
主張が正しいなら普通に書くはずじゃないかい。
泉谷しげるのような偽悪キャラはそれを以って普通の
存在であり特に優位にはならない。
やっぱり結局どうしても、「被害者もかなり同類」の
感は払拭できませんん。

Posted by: 砂野 | 2007.10.30 at 09:19 PM

>pokoponのお兄さんへの続き
 肥大化プレイ中にリアルで「自己実現」なり「社会的に認知されるチャンス」があった時に、それがポシャってどうなるかってことですが、肥大化プレイだけやってる状態には戻れないもんなのでしょうかね。「本は結局ダメだったからキャンペーンに専念する」でも「今回の選挙はダメだったから、次を見据えて活動する」でいいんじゃないかと。あの「9条グッズ」ってのも方向性は違うけど、変な自我の肥大を感じます。なんでグッズにするんだか。


>砂野さん
 西尾センセとの関係なんですが、管理人を手伝ったのは「てっく」人格で、情報収集を手伝ったのは「福井」人格らしいです。講談社に渡した名刺も「福井」人格なので、福井で名を上げたかったのかな。
 それはともかく、被害者も同類というのはそうですよ。皇室というのも一種の宗教だし(と書くとまずいか)

Posted by: コバヤシ | 2007.10.30 at 10:41 PM

 肥大化プレイってのは自覚がないんでしょうね。だから、「本を出すチャンス」がいつのまにか本人の中では「本を出す」ことになってしまう。おそらく、初版万単位で、印税そのままなんて胸算用をして、入金されると思いこんだんじゃないでしょうか。
 でも、目次立てすらできず。ひょっとして、初版5千で、編集の取り分を引けば、入って30万程度という話まで出てたのかも知れません。
 ともかく、入ると思いこんだ金が入らない、ということになって、結果、サギということかも知れません。
 ということで、引き返すことも出来ずに立ち往生。

Posted by: 子分3 | 2007.10.31 at 12:11 AM

 九条グッズは、創価の出版物の電車の中吊り広告、線路際の727化粧品の看板、blogのランキングのクリックおねがい、みたいなもんでしょう。支持者以外はひきかねないけど、違和感のない支持者だけがターゲット。外向けじゃなくて、内向けなんです。
 blogでも、反ネオリベの旗印をあげていても、あのチカチカするだけのセンスのないgifバナーを貼ってるかどうかというのが、けっこう自己相対化の目安になりますね。

Posted by: 子分3 | 2007.10.31 at 12:28 AM

 ついでに、今日、九条グッズを買ったので、うちのタイトルバック画像にしてみました。

Posted by: 子分3 | 2007.10.31 at 05:45 PM

本を出す企画自体は立ったし,少なくとも1冊はISBNも取得されたので,ある程度「出る」見込みだったのは確かですが,1冊も書いてないのに3冊出すはないだろうと。で,初版でどれだけ刷るつもりだったのかわからんのですが,印税で何百万って無理ですよ。

 9条グッズは「既に存在する信者」の囲い込みの道具なんですね。一応外向いているように見えるけど,本当はそういうことではないと。あ,9条グッズ見ましたよ。そのグッズは高くてなかなか買えないんだな。

Posted by: コバヤシ | 2007.10.31 at 06:03 PM

で、彼の人物像ですが
高田純二の芸風が
「頭の中でいろんなドアが半開きになっている」
と評されたことがあり、彼はそのリアル版ではないかと。
あまりにもつじつまが合ってない。

これで何か一流の実力があれば「それもまたよし」的な
扱いも生まれるんだけど。
太宰治のルーズで甘ったれとか
中原中也の礼儀知らずで金せびりとか。

Posted by: 砂野 | 2007.11.01 at 12:21 PM

今気づいたんだけど

「ライター」という職業があります。
ライター人種の中にもピンからキリまであり、
ピンの人がキリの仕事をすることがあるかも
しれないがキリの人はキリ仕事しかできない。
キリ仕事は「この有名人をけなすと雑誌が売れるから
なんとしてでも悪く書け」という類。
プロ出版から声がかかったのは、キリライターとして
見込まれたからではないか。
本の一冊も出していないと格好がつかないから
そのための出版計画。

Posted by: 砂野 | 2007.11.08 at 01:31 AM

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