プロレスの精神をもっとも受け継いだのはセッチーだった
[和泉元彌][和泉節子] 石垣島公演を無事終えたはずの和泉宗家(自称)だが,騒動は全く収まる気配はない。というか,本当は彼らは騒動を終らせたくないのではと勘ぐってしまう。こんな風に自称古典芸能の宗家が変な方向に行くのを淡々と記録していくことに何の意義があるのかと自分でも思うが,「日本の特殊な家族性」とか「”古典”や”日本的なるもの”に対する世間の認識の誤り」をあぶり出すきっかけになるのかならないのか。
こうやって毎回記事を引用していて思ったのだが,各紙の報道のトーンが違っているのも面白いところだ。今回は各紙(といってもスポーツ紙ばっかりだけど)の比較も合わせて行ってみよう。ただし,この件に関する各紙のトーンがそのまま報道姿勢を表すわけではないからあしからず。ワイドショーの「今日の朝刊」みたいな感じでよろしく。
まず,セッチーの「勝手に勝利宣言」から。
言師・和泉元彌(32)の母で、都内の自宅兼事務所が国税局などに差し押さえられる騒動の渦中にいる和泉節子さん(64)が1日、沖縄・浦添市の国立劇場おきなわで行われた「第2回沖縄狂言の会」で突然舞台に立ち一連の問題について激白した。この日は630の客席の半数が埋まる入り。節子さんがステージに登場するとどよめきが。差し押さえの原因の追徴課税について「1億、何億とか言われてますが、今税理士さんと粛々とやらせていただいてる。これからも沖縄に来られるよう応援して下さい」と呼びかけた。
また「(報道陣とは)撮られないようにするかどうかのゲーム。今のところ、マスコミの前ではしゃべってないので勝ってますね」と謎の“ゲーム勝ち負け論”を展開。「鬼母、猛女と呼ばれてましたけど、今は守銭奴みたい。でもお金を拾って歩いてる訳じゃありません」と“セッチー節”をさく裂させた。
一方で、この日、出演料の出る地元ラジオにも生出演した。「税務署からの差し押さえはなく、普通に生活している。経費の問題で異議申し立てをしている。不正はしておりません」と持論をまくし立てていた。
「撮られないようにするかどうかのゲーム」と言いながら,実は写真は撮られている。負けてるじゃないか。更に,この沖縄狂言の会についても,客の中にマスコミが入っていると思われるので,間接的にマスコミに対して話していることにはなる。こんな風に普通の社会面の報道のように突っ込むと穴だらけだが,「プロレス報道」と捉えてみるとどうだろう? 全く違った風に見えないか? 自分で勝ちといったら勝ちであり,話してないといったら話していない。かつてハッスル参戦した和泉宗家だが,一番プロレス的素質があると思われた(戦闘能力じゃなくて,プロレス的なハッタリ能力ね)セッチーが遺憾なくその能力を発揮している(スポーツ報知はあまりプロレスに力を入れてない,というか野球に力入れてる感じだが,この記事は意外なくらいプロレス的)。元彌はせっかくケンゾーに勝ったんだから,もっと努力するように。もう一つサンスポから。
自宅差し押さえなど金銭トラブルが続く狂言師、和泉元彌(32)が1日、沖縄県浦添市の国立劇場おきなわで「第2回沖縄狂言の会」を開催。母、節子さん(64)は「差し押さえはありません。税理士がついて東京国税局に異議申し立てをしています」と徹底抗戦を宣言した。開演前、元彌らと地元ラジオ番組に生出演した節子さんは「普通に生活しておりますから。差し押さえられたら住めないでしょ?」と独自の論理を展開した。
会場(632人収容)には前日行った石垣市公演の倍近くとなる約250人が集まり、元彌も熱のこもった演技を披露。温かい拍手に感動したのか、終演時に登場した節子さんは「最近は守銭奴とか言われるが、私はお金を拾って歩いてはおりませんよ」。さらに和泉家を取材する報道陣について「ゲームですよ、ゲーム。今のところマスコミに勝っている」と、セッチー節炸裂で約5分の“独演会”を終えた。
サンスポは「差し押さえられたら住めないでしょ?」発言の方を重く置いているようだ。サンスポらしく「徹底抗戦」「熱のこもった演技」,「炸裂」とプロレス的煽りに満ちている。往年のKYワカマツ(古いよ)や星野勘太郎のように節子が思われてくるから不思議だ。悪役レスラー軍団を率いるキャラが立ったマネージャー風である。
割と冷静な報道をしているのが日刊スポーツで,プロレス報道に力を入れている割には,この件に関しては「社会面風」な記述が多い。当人達の知識に欠陥があるコメントそのままを載せるのではなくて,独自に手を入れているようだ。つまり「本人の自己申告」をあまり重視していないようだ。
狂言師和泉元彌(32)の沖縄公演が1日、浦添市の国立劇場おきなわで行われ、母節子さん(64)が一連の金銭トラブルについて壇上で反論した。「マスコミ報道は間違いですから」「取材で追われてますけど、私から見ればゲーム」と言いたい放題。弁護士と協議中という現況を優先し、騒動に関する発言を控えていたが、セッチー節を解禁した。
幕が下りる直前だった。すべての演目を終え、15人の出演者が並ぶ壇上に節子さんが合流。元彌に促されてマイクを握った瞬間から、舞台裏でアナウンスに徹していた脇役が主役になった。一連の騒動について「マスコミに追っかけ回されてるけど、私から見ればゲーム。いかにマスコミより早く動き、写真を撮られないようにするか。今のところ私たちが勝ってますからね」。
苦笑いした元彌が制止するまで、セッチーの「口撃」は止まらなかった。「1億円以上のお金(追徴課税)も弁護士を通して異議を申し立ててるし、差し押さえ報道は間違い」「取材で追われて心を痛めてますけど、皆さんの声援を聞いて楽になりました。未亡人節子を100年先まで応援してくださいね」とまくし立てた。
前日の石垣公演では、民放各局の取材陣に撮影料30万円を要求するなど、露骨な行動で一家の金銭苦を浮き彫りにしたが「鬼母、猛女と呼ばれた私も今では守銭奴ですって。でもね、落ちてるお金は拾ってないし、そもそも一連のお金は払ってますから」と訴えた。632人収容ホールの半分を埋めた約250人の前で独演会を展開した。
この日朝は地元ラジオ局に生出演して「差し押さえはない。普通に住んでいます。納税に不正はない。ちゃんと説明を始めたら10時間あっても足りない」と主張。公演後に帰京した羽田空港では、沖縄公演中に報道陣のカメラと同行者が衝突したため、移動の際に地元警察に警備を要請したことを明かした。元彌も「今後はブログでコメントする」と口数は少なかった。
怒りを表す節子さんだが昨年6月に板橋区から、同10月に東京国税局にから都内の自宅が「参加差押」をされているのは事実。発言とは対照的に、先行きは不透明だ。
サンスポが取り上げていたように「差し押さえられたら住めないでしょ?」というニュアンスはあまり感じられない。「差し押さえはない。普通に住んでいます。」だから。あと,元彌が「ブログでコメントする」と言っているが,公式ページに写真日記らしきものはあるけど「ブログ」なんてものはない。ブログなんて作った日には,炎上必至である。最後の段落は,社会面的なまとめであり,あれだけプロレス記事が秀逸な日刊スポーツにしては本人の自己申告の相対化が強い。彼らをプロレスラーとして認めてないのかもしれないが。
そんな中,ラジオに出演した元彌ちゃんだが,全くと言っていいほど気の利いたことがいえなかった模様。せっかくのチャンスだったのに。
狂言師和泉元彌(32)が3日、ニッポン放送「テリー伊藤のってけラジオ」に電話で生出演した。だが、一連の金銭トラブルには「今、勝手に話すことができない」と詳細な説明を避けた。「(駐車場の代金未納問題で)弁護士にお願いしている。ちゃんと説明できる人間が話す方がいいと思うので、じっと我慢している」。さらに「僕が契約したわけではないので細かいところは分からない」と語った。
一体元彌ちゃんはプロレスに出て何を学んだのか? プロレスの技をもっと生かして欲しいところである。
さて,もうそろそろ一段落つけたいなあと思っているのだが,明日こそはできるのだろうか。最近報道が多すぎてそれをチェックするだけで大変なんだよ。




Comments
やはりプロレスの時のブレーンは
主催側のスタッフだったようですね。
話題が前後するけど、
考えてみるとすべて選択肢クリックで購入するよう
設定すればいたずらメールを避けてネット売りはできますが、あの相談役にネットをまかせるぐらいだから
ノーマルな業者に発注することは知らないんでしょうね。
Posted by: 砂野 | 2007.04.06 at 12:10 AM
ハッスルはプロの構成作家が何人もついているので,かなり話がうまく作られてるんですよ。アメリカのWWEみたいなもんですかね。あっちの方が凝ってるけど。相談役の架空戦記作家に筋書き書いてもらえばいいのに,って知識ないのバレるからだめでしょうね。あと,和泉元彌はやっぱり演技力ないんだなあ(笑)
前に実家近辺の市民会館に野村万作一家が公演に来たことがあるんですが,この時は地元の書店でチケット売ってたので買いました。市民会館でも売っていたと思います。市で招聘したせいもあるんでしょうが。
Posted by: コバヤシ | 2007.04.06 at 01:01 AM