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2006.12.02

じょしぢから

 webの一部で現在盛り上がっている話を取り上げてブログで何か言うのとかは基本的に好きじゃない。特に,「自分語りの要素」とか「正義」とかが入りそうな物は避けて通りたい。例えば,いじめ問題なんか典型例だけど,「正義のオレ(orワタシ)ってすげー」で終わってるエントリを結構見て,イヤな気分になった。もちろん,一部には非常に示唆に富んだ議論もあった。議論の質を高めるには,やっぱり量も必要なんだな,ということを再確認したが,自分が参加するとなるとかなり躊躇する。多くのエントリと同じ轍を踏むんだろうなと思うので。

 と,誰に向かってのエクスキューズか分からないことを書いてみたが,法務だけど理系女子が綴るblog:女の子が子供を産むために払っている犠牲の一例というエントリを巡る議論が気になったので,私もちょっと書いて見る。現在,はてなブックマークで275人がブクマしている超ホッテントリだがなぜこんなことになったのか?

 このエントリの言いたいことを,ものすごく簡単に私なりにまとめると,おそらく次のようになる。

・今の段階ではどうしても解消されないトラブルを抱えている人がこの世に少数存在する。
・そういうトラブルはなかなか世の中の多数派には理解されないが,どうしようもないことなので,もう少しみんなが理解して配慮してくれると嬉しいなあ。

 うわ,すごい簡単。トラブルというのは,身体的な障碍でも精神的な問題でも妊娠初期のつわりでもいろいろ当てはまるだろうが,この人にとっては「生理」である。そういうエントリである。正直言って,そんなに主張自体は目新しいものではないし,それに世の多数の人も,「わかる」かどうかは別として,理解して配慮しようとはするだろうと思う。


 それがなんでこんなホッテントリになったのか。


 良くも悪くも,この人の「じょしぢから」のせいであると思う。そもそも「理系女子」というあたりでその片鱗が伺えるが,「女の子」,「犠牲」,「男の子は女の子に優しくすべし」といった表現で無駄にじょしぢからを上げてしまっている。このじょしぢからのせいで,読んだ人の反応が過剰になってしまったような気がする。
 男性と女性は脳の構造も,認知の特性も違う(平均的な話をしているので,「私は違うわよ,ムキーッ!」って反応はなしで)。共感性の能力は女性の方が男性よりも高いことが示されている。コミュニケーションにおいても,女性の方が言われている言葉そのものの意味よりも「言い方」に敏感だったり,相手の表情から感情を読み取るのも得意だ。こういうのを「子宮で考える」というのかは知らない。この比喩の意味がいまだによく分からないんだよね,「脳でモノを考えるに決まってる」としか思えないので。
 文章から溢れる「じょしぢから」によって,読み手に「書かれている内容の意味そのものを理解する」ことだけでなく,「私の辛さ分かってよね! 分かってよね!」って方の共感を強いているように思えるのだ。じょしぢからのフォースの影響を受けず「意味そのものを理解する」読者は,「はあそうですか,大変そうですね,おだいじに」としか反応できないし,じょしぢからに過剰に反応する大手小町系な人は,「あんた甘えてるんじゃないわよ,ムキー!」か「すっごいよくわかる!」になると思う。なお,じょしぢから以外に「ママぢから」も同様の効果をもたらすが,「ママぢから」の方が敵に回すと面倒そう。


 だから,↑のように2行で内容を要約するのって,多分,悪意があるように思われるだろうな。行間読んでないわけだから。
 一応,自分語りしとくと,私も高校時代からかなりひどくて,何度も貧血で倒れたことがある(や,私オッサンじゃないって)。しかし,それで何か言われるどころか,こちらが恐縮するくらい周りは親切にしてくれる。当然ながら私に溢れる人徳があるから,ではない。貧血になると,見た人が一瞬怯むくらい,顔と手が真っ青になり,眼の焦点が合わなくなり,汗かきながらガタガタ震える(夏でも寒いくらいになる)状態になる。一回そういう状態の自分の姿を鏡で見たことがあるが,自分でもひいた。そういう人に冷たくするほど,世の中の人は冷酷ではない。
 片頭痛も前はひどかった。首をちょっと動かすだけで,頭から背中まで激痛が走るくらいだった。今はそうでもないけど。
 病院に行って調べてもらったら,原因は分かった。病気ではなくそういう「体質」らしい。しょうがないから3か月カイロに通って姿勢を直してもらったら頭痛も生理痛も格段によくなったので,対策を長期戦で考えてみたらどうかと思う。仕事の方も,仕事の性質にもよるが,1日スパンで出来たとか出来ないとかじゃなく,1か月とかより長いスパンで考えれば気楽になると思うんだけど。

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Comments

 以前に知り合ったあるじょしは、生理がキツイから、医者で薬を処方して貰ってきたと言って飲んでました。
 でも、それまでは、しばらく飲んでなかったわけで、親しく付き合うだんしがいる時だけ、耐え難くキツイのも不思議に思ったのでした。
 きっと親しい間では、かえってキツイのを理解して配慮してくれないかも、と思ったのでしょう。。。とタテマエで解釈しておきます。

Posted by: 南郷力丸 | 2006.12.02 at 08:06 PM

 親しいだんしがいると,しきゅうを使う機会が増えるからではないですか,とかオヤジのようなことを言ってみました。でも,そのおくすりを飲まないと親しいだんしにも危機が迫ったりしますか? 

Posted by: コバヤシ | 2006.12.02 at 10:13 PM

 しきゅうまでは使わないと思うのですが、その入口前だけで。じょし的には出口かも知れませんが。
 おくすりなしだと他のものを使うので、危機一発というわけではないです。

Posted by: 南郷力丸 | 2006.12.02 at 11:57 PM

 おくすりなしの場合の道具は,時々壊れることがあるのでちういです。しかし,そのおくすりは別のびょうきには効かないようなので,やはり他のものの方がいいのではないでしょうか。
 私はオヤジか。

Posted by: コバヤシ | 2006.12.03 at 12:12 AM

このコメント欄の「オヤジぢから」が嵐を呼ぶと思いますよ(笑

Posted by: もえたろう | 2006.12.07 at 10:50 PM

 ネットではおやじよりもじょしのほうがもてるのだよ。きっと。

Posted by: コバヤシ | 2006.12.08 at 11:32 AM

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