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2006.11.11

N響定期(11月1日)

[][] あのサー・ロジャー・ノリントンがN響定期にやって来た! 2006/2007シーズンで一番楽しみかもしれない(まだ始まったばかりなのに)。ノリントン率いるシュトゥットガルト放送交響楽団を2004年に聴きに行った時の感想はこちらにあるが(もう2年前か),とにかく独創的な演奏だった。CDは結構持っている。全部が当たりかというとそんなことはないのだが(笑),ベートーヴェン全集は本当にオススメ。ただ,苦手な人もいるかもしれない。ノンビブラートだの古楽風だのというラベルで語られがちだが,理論的に歴史的にどうだというより単に本人が好きでやっているだけだと思う。
 そんなノリントンがN響を振る。大丈夫か? N響はアメリカ帰りの上,最近は「……」だったので,ついていけるのかという不安もあるが,滅多に日本でみられないので行く事にした。
 
曲は以下のとおり。

エルガー 「ロンドンの下町」序曲
エルガー 「チェロ協奏曲」
モーツァルト 交響曲第39番

なんでエルガーなんだろう。イギリス人だから? せっかくだから全部モーツァルトの方が良かったのに。来月もモーツァルトプロがあるからやめたのだろうか。
 実際,エルガーの部分は「?」だった。悪くはないし,面白いけど,なんだか消化不良。特にチェロコンチェルトは……石坂団十郎にあの曲はあってないかもなあ。なんか健康的すぎる感じがする。
 しかし,後半のモーツァルトは本当に素晴らしかった! こんな素晴らしいモーツァルトを生で聴いたのは滅多にない。モーツァルトの持つユーモアとか遊びとか優美さが全て出ていたのだ。これ聴けただけで大満足。N響も慣れないノンビブラートだったが,こんなに美しくて軽やかな音が出せるとは。今年最高の演奏だったんじゃないかな(2番目はブロムシュテット)。ノリントンは相変わらずニコニコしながらというか人を食ったような指揮をしていたけど(笑)
 
 それにしても,指揮者がいい時はN響はびっくりするような本当にいい演奏をするんだけど,いつもじゃないのがなあ。せめて打率5割をキープして欲しいんだけどなあ。とりあえずノリントンは今後も呼べるものなら呼んだ方がいいと思う。

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