「最澄と天台の国宝」展
先日から東京の国立博物館で開催されている「最澄と天台の国宝」展を早速観に行った。今回の目玉はいろいろあるが、何といってもいくつかの秘仏が公開されることである。普通秘仏というのは、何十年に一回くらいしか参拝客に公開されない。ましてや、寺の外で拝めることなどありえない。しかし、寛永寺、または滋賀・善水寺の本尊である薬師如来が展示されている。またあの「六道絵」も全幅公開される。ただし、「六道絵」は会期の前半しか展示されないらしい。会期の前半と後半で展示物が大きく入れ替わるので(会期の後半しか展示されないものもあるし、会期中ずっと展示されるけど、絵巻だったら前半と後半とで見せる部分が異なるとか)、興味のある方は二回行くとよいでしょう。
それはともかく、当初は仏像を目当てに観に行ったが実はいちばん惹かれたのは法華経の数々である。1つ1つの文字に強い祈りや念が感じられ、更に金や銀の贅を凝らした紙や文字にも権力者の来世への願いが伺える。仏像も、平安時の優美な形のものが多く楽しめた。
そして、「六道絵」はやっぱりすごい。ちなみに、今国立博物館の平常展における「今月の国宝」はあの「地獄草紙」なので、地獄絵図がたくさん楽しめる(笑) 地獄絵図を見ると、人間の残酷さに対するイマジネーションの豊かさを痛感する。仏教を広めるために「仏の教えを守らないで現世で悪いことをすると死後こういうひどい目にあうよ」という戒め(ある意味脅し)のためにこういう絵が考えられたのだろう。しかし、現実世界を見ると「やりたいことやったもの勝ち」な人間は少なからず存在する。そういう人間に対する鬱憤晴らしの側面もあったのかもしれないなあと勝手に妄想する。
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Comments
お邪魔いたします。今度は『仏像』に食いついてしまいました。観に行きますよ、マジで。
これは…『火の鳥』と『地獄変』を読み返さずにはいられませんね(^ ^;)
Posted by: レイジ・レーベル | 2006.04.02 at 02:22 AM
>レイジレーベルさん。
おお、仏像もお好きですか。なら絶対オススメです。天台なので、薬師如来と大日如来が多いです。あと、六道絵は本当にいいですよ。本当に怖くて。
仏像といえば、国立博物館は秋に「仏像」展を行うそうです。「
仏像」としか書いてないので、いろいろな種類の仏像を展示するのでしょう。みうらじゅんが「今仏像がきてますよ」とか言ったのでしょうか。
Posted by: コバヤシ | 2006.04.02 at 04:48 PM