« 植草再生計画 | Main | マツケンサンバとこうさぎ 〜コミヤマ通信その4〜 »

2004.07.03

ある楽園の没落 〜地球上で本当に起きている話〜

 「世界は自分の持っているものを反映した形でしか見えない」と前に誰かが言っていたが(誰だか忘れた)、地球上には私達の知らないところで、私達と全く違った価値観、全く違った状況で進んでいる世界があることを思い起こさせるような話。
 
 natural tribeさんの「小さな島のリアルな歴史」というエントリを読んだ。ナウル、聞いたことがあるようなないような。そのエントリでリンクされている「適宜更新」さんの記事(ここ)を早速読んでみる。


 去年、「南半球の、ある島が何ヶ月との間外界と全く連絡の取れなくなってしまった」という話を聞いたことがあった。それがナウルだ。地震だかなんだかで海底にあるケーブルがやられてしまい、インターネットどころか電話すら他の国とつながらなくなったと聞いたような。嘘みたいな話だ、と思いつつも、その時はナウルという国がどういう国か全く調べなかった。しかし、実際は、

その事件よりも、ナウルという国自体が嘘みたいな国だった。


 「適宜更新」さんのエントリを実際に読んでいただいた方がいいのだが、少し紹介しておく。

 太平洋の赤道付近にアホウドリの糞によって出来た島があった。そこがナウルだ。アホウドリの糞は肥料となる貴重な石となり、その石によって島民は非常に豊かな生活をしていた。税金はなし、教育も医療も無料、仕事をしなくても誰も困らない生活をしていた。

SFでもおとぎ話でもなく、実話である。北朝鮮でもないぞ。

 しかし貴重な石は無限ではなかった。とうとう枯渇する時がやってきた。しかし、働くことを忘れた人達には仕事ができなかった。少しずつ荒廃していく島。島の崩壊を少しでも食い止めようと政府は様々な政策を打ち立てるが、時代の波に翻弄され続ける。今もなお少しずつ少しずつ島は崩壊を続けている。

いや、だから、ファンタジー小説でもなくて、実話ですから。
 
 詳しい内容は、やはり元のエントリを読んで欲しい。この話には様々な教訓がある。
・栄枯盛衰は本当である
・生まれた時代と場所は選べない
・楽のしすぎはよくない
等々たくさんあると思う。そして、今のナウルはこんな感じらしい。

本当にどうしようもないように見える。
 が、日本もこの話を笑えない。

|

« 植草再生計画 | Main | マツケンサンバとこうさぎ 〜コミヤマ通信その4〜 »

Comments

ナウルだったかどうかは忘れたけど
鳥の糞が堆積してできた地面を削り取って
それを良質の肥料として売っている映像を
どこかで見たことありますよ。
こういうのも、やっぱり採り過ぎると
なくなっちゃうもんなんですね。
日本の場合は政府が国民から
カネをむしりとっているばっかりな
わけなんですけどもね。

Posted by: ズンドコベロンチョ | 2004.07.04 at 12:47 AM

ああ、これは私も一時追いかけましたよ~~。
たしか日刊ベリタ(http://www.nikkanberita.com/)という、
あんまり聞いたことないニュースサイトで紹介されたのが
日本で知られるきっかけだったんじゃないかな?

あの大騒ぎの中、大統領がいち早く
ワシントンに逃げ出したはいいけど(てか、逃げるなよ)
直後に心臓マヒで死んじゃったんですよね。
因果応報だな。

ところが、この日刊ベリタ、
ナウル関係ニュースで味をしめたのか、有料サイトになっちゃって
しかもどこまで本当なのか、情報ソースも今いち分からず
他のメディアでも一切触れられてない話だったので
作り話説まで流れてそのままなんとなく尻切れトンボのまま
祭(笑)は収束しちゃったように思います。
私も結末を知らないまま今日まで来てしまいました。
てか、まだ結論出てないんじゃん!!!

私は逆に日本人にはあり得ないお国柄ではないかと思いますです。
電車の中でワンカップ飲んだり水虫薬つけるのが唯一の安息であるサラリーマンの姿はナウルの人々には想像もできないでしょう。

Posted by: しのぶ | 2004.07.04 at 03:06 AM

>スンドコベロンチョさん
はじめまして。私も「アホウドリが来ている限りは大丈夫なのではないか」と思ったのですが、そういうものじゃなかったみたいですね。おそらく採掘計画なんてものはなかったんでしょうね(笑)
何事もいい時は続かないというかなんというか。

>しのぶさん
おお、さすがしのぶ先生! 確かにどこまでが本当か分からない話なんですよ。勿論「外界との接触が途絶えたことがある」「大統領亡命」とかは多分事実なんですけど、事実をつなぐ糸はよく分かりません。おそらく、当事者すらよくわかっていないでしょう。本当はプロのライターの方にドキュメントを書いてもらいたいところです。

「日本も笑えない」と書いたのは、現実の適切な認識のなさと現状に対する策のとんちんかんさ加減の話です。じわじわとクビをしめられてるんですよ、とか歌丸のように政治批判をしてみました。

Posted by: コバヤシ@管理人 | 2004.07.04 at 01:26 PM

ご紹介ありがとうございます。
実は僕はプロのライターでして、
このBLOGの記事はナウルの単行本を準備するための
企画メモのような形で書いているものであります。

基本的にオーストラリア、ニュージーランドの
新聞記事からの情報をメインに構成しております。
ちなみに日刊ベリタも同じようなソースを使っているようですよ。

以上お礼とご参考まで。

Posted by: 適宜更新 | 2004.07.04 at 06:22 PM

>コバヤシさん
「一度でいいから見てみたい」ってヤツですなっ。
そういえば師匠もよく光り物で笑いを・・・・。
ま、おごれる平家も日本政府も久しからず。
日本の民主主義・資本主義も破綻しはじめてますしね。
マネーロンダリングでもやるか?(日本人そういうのは上手そう)

先生っつのやめて~っ(爆)。


>適宜更新さん
すいません、プロの方の記事に
調べもせずに生意気な批判めいたこと言っちゃって・・・。

遠国とは言え、こんな大変なことが起きているのに
どうして他のメディアは何も触れないのか、
本当のところ、とりたてて騒ぐほどの状況じゃないからでは?と
実は少し思っていました。
でも、メジャーなマスコミが取り上げてるものが
すべて真実とも限らないですもんね。

ナウル共和国への渡航は現在は難しいのでしょうね・・・。
ぜひ現地レポートを、とリクエストしたいところですが、
やっぱり危険なんだろうな・・・・。

Posted by: しのぶ | 2004.07.05 at 02:20 AM

>適宜更新さん
 勝手な感想を書いてしまってすみません……。ぜひナウルのドキュメントをお願いいたします。メジャーなマスコミが絶対に取り上げない上に、多分ナウル関係者の方が事実関係がよく見えてないと思うんですよ(笑) 
 ところでナウルって渡航できるのですかね? webページを見る限りは、観光も行っているように見えるのですが、今は多民族国家状態で大変でしょうね。


>しのぶさん
 日本には資源はないので、外貨を稼ぐしかないですな! 
 大マスコミでは殆どナウルのことは取り上げてませんね。「何ヶ月も外界と音信不通」の話も非ニュースサイト読んだものでした。人口1万の島の話だからというのもあるんでしょうが、彼らが難民になったら(なりつつある?)押しつけあいが始まるんだろうな……。

Posted by: コバヤシ@管理人 | 2004.07.05 at 12:08 PM

わー、えーと、恐縮です。

「情報源は信用しても大丈夫ですよ」ぐらいの意味ですので、
気になさらないでくださいね>しのぶさん、管理人さん

単行本は出版社は一応決まっているのですが、
やっぱり現地情報が欲しいということで現在止まっております。
せっかくなので、行きたいですよね、やっぱり。

Posted by: 適宜更新 | 2004.07.05 at 04:04 PM

>適宜更新さん
確かに、現地情報が一番欲しいですよね。でも、ニュースサイトを見る限りでは、難民問題で大変みたいですね。せっかく行っても、難民収容施設には近づけないみたいだし。
あと、今日のエントリで取り上げましたが、大統領がまた替わったみたいですよ。本当に謎です。

Posted by: コバヤシ@管理人 | 2004.07.05 at 05:28 PM

こんにちは。ガチャガチャブログでやってまいりました。
あまり難しいことは書けませんが、以前、漫画のゴルゴ13で、この島を舞台にした話を読んだことがあります。
島の未来を案じる老人の台詞が印象に残っています。

Posted by: ナオ. | 2004.07.08 at 01:11 PM

ナオ.さん、はじめまして。ナウル島はゴルゴでも扱われてましたか! さすがたかを先生です。日本軍も占領したことがあるので、ある年代には意外と身近な島なのかしら。
 それにしても、ナウルにデュークのターゲットがいたのでしょうか? ナウルは国籍を売ったり闇金に手を出したりと、金になることなら何でもしていたらしいので、デューク東郷が狙うのも無理はありません。

Posted by: コバヤシ@管理人 | 2004.07.08 at 03:37 PM

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/16479/894051

Listed below are links to weblogs that reference ある楽園の没落 〜地球上で本当に起きている話〜:

» 地上の"楽園"だった国 --ナウル崩壊の今 [Queen of Hollywood]
太平洋赤道、世界で3番目に小さな国ナウル。 珊瑚礁にアホウドリが大量の糞をして、その糞が堆積して出来た島。 税金などはなく、教育、病院は無料。 仕事をするという... [Read More]

Tracked on 2004.07.04 at 12:23 PM

» 小さな島のリアルな歴史 [natural tribe]
バチカン・モナコに続いて 世界で3番目に小さい国「ナウル共和国」。 税金、教育、 [Read More]

Tracked on 2004.07.05 at 10:44 AM

» オーストラリア政府の「排外主義」と「選挙対策」に振り回されるナウル共和国とアフガン系難民(M) [北朝鮮・チベット・中国人権ウォッチ−ひねくれ者の国際人権派・「M」のニュースログ]
オーストラリア政府の「排外主義」と「選挙対策」に振り回されるナウル共和国とアフガン系難民(M) リン鉱石の輸出で国家財政を賄っていたものの、その肝心の資源が底... [Read More]

Tracked on 2004.07.17 at 02:19 PM

» ナウル情報(2004年6、7月) [適宜更新]
このBLOGで たぶん最もアクセスの多い ナウル情報の最新版です。 (ナウル共和国って何?という方は、  先に「ナウル記事まとめ」を読んでみてく... [Read More]

Tracked on 2004.07.28 at 11:10 AM

« 植草再生計画 | Main | マツケンサンバとこうさぎ 〜コミヤマ通信その4〜 »